ABOUT US 私たちについて

「有限会社」にこだわる理由

「なぜ有限会社なのですか？」
ビジネス先や社員から質問を受ける事があります。
「なぜそのような質問をされるのか」
と考えると
「有限会社は株式会社より下」
「有限会社の信用度が低い」
と考えている人が多いからこのような質問が出てくるのだろう。と理解しています。

冒頭の質問に戻るのですが、法的には有限会社と株式会社の区別は現在存在しない。が正解です。
有限会社法は2006年に廃止されており、有限会社は法律上、株式会社になっているのです。
ただ、一般の人はこんな事知りませんよね。起業した人や興味のある人、法律家以外には無縁の知識ですから。

【有限会社ヤングライフプロポーサル】はいつでも自由に【株式会社ヤングライフプロポーサル】
と変更出来ますし、いつでも呼称可能なのですが、敢えて有限会社のままとし呼称も有限会社としている。
これが回答なのですが、敢えて有限会社を続けている理由を更に述べたいと思います。

最初の理由として、設立時に有限会社だった企業は、今でも有限会社を名乗る権利があります。
そして法的に以前認められていた有限会社の権利を、そのまま保持する事が出来ます。
株式会社にしても良いけど、今から有限会社を作る事は出来ないレアな法人であり、
「有限会社である」
という事は少なくとも20年近い歴史がある証明となるので、そのまま有限会社を維持している。
これが1つ目の理由です。

2つ目の理由は本命です。それは有限会社に誇りを持っている。という点です。

まず日本における起業。というものには大きく以下の２点しかありません。
(1)大企業が自分の子会社やグループ会社を設立する。若しくは複数の大企業が共同出資し、新たな企業を作る。
(2) 会社員の脱サラや学生が一念発起して、自らの資金を元手に創業する。
後者は所謂ベンチャー。と呼ばれる形態です。このベンチャーに対して創業資金を出資する。という制度が日本はとても
希薄で起業が少ない大きな要因になっています。会社作るなら自分の金で作れ！ですから当然です。
どんな素晴らしいアイデアを持っていたとしても、出資者に恵まれる。たまたま行政や金融機関の支援を受ける。
という運がなければ創業は出来ないのです。

そして2006年以前の法律では、株式会社＝資本金1,000万以上。という制約がありました。対して有限会社＝資本金300万以上です。
この最低資本金の多寡から
・株式会社＝自己資本が潤沢で簡単には潰れない会社。
・有限会社＝体力が少なく潰れやすい会社。
というイメージが有り、半ばそれは正しかったのです。

ヤングライフプロポーサルはなけなしの資金で2004年に創業し、実質給料はゼロ。という状態で創業期を何とか乗り越えてきました。
「いろんな助成金制度などあるだろう？」
と思われる方もいるかも知れませんが、創業期に国や行政からの支援はゼロでした。
支援どころか借り入れすら出来なかったのです。
「すぐに潰れるよね」
「二人で創業すると大概ケンカ別れで終わる」
誹謗中傷も耳に入り、悔しさと情けなさでいっぱいでした。
ですがお客様と時の運に恵まれ、何とか事業を継続し間も無く20年の節目を迎えるところまで続けてこられたのです。

・有限会社だけど株式会社には負けない！
・有限会社のまま粗利は1兆円、給料と福利厚生は一部上場企業を超えてやる！
というハッタリと気合でここまで進んで来た。これが創業者である私が【有限会社】に拘る一番の理由です。

株式会社にし上場する。確かに企業にとってゴールの一つでしょう。
しかし私はそれが企業の理想とは考えていません。
社会貢献、社員満足度、利益率。全てがトップクラスの企業を目指すには、株主の制約を受けやすい株式会社より有限会社の方が有利です。
少なくとも私が代表取締役を務めている間は、ヤングライフプロポーサルは有限会社で有りたい。
これが有限会社ヤングライフプロポーサルを続けている理由です。